カンサビル

素材成牛(ステア)
仕上げ起毛

動物の生前の個性を生かす仕上げ

動物が生まれてから死ぬまでに刻んできた皺や傷を隠して否定するのではなく、個体レベルで肯定したいという想いが革の仕事に携わった当初からありました。
このカンサビルという革は、人の手によって作り出される作為的なアンティーク加工ではなく、個体のシワや傷等に見られる「生前の痕跡」をそのまま引き出し、トップコーティング無しの仕上げ加工にとどめることで、「時間経過を内包した自然な佇まいと迫力」を抱えた質感を表現した革です。

剥き出しだからこそ、動物の個体差や部位による模様の違いが製品の見た目にそのまま反映されるので、同じ製品であっても一つ一つ表情の異なる物に仕上がります。製品の均一化という点では全くもって不向きな素材ではありますが、個体のばらつきに対して作り手や選び手の感性が掛け合わされるので、同じ製品であっても他の人とは被らない一点物としての魅力かを高められる設計の革です。


独自設計「神さびる経年変化」

オイルワックスを含ませた、使い込むことで光沢の出る革です。
しかし他の革と違うこのカンサビルの経年変化かの特徴は「光沢」×「起毛感」による艶のコントラストです。トップコーティングをしていない仕上げの革は傷やシミが目立つ傾向がありますが、艶のコントラストによりそれらのネガティブな要素は薄れ、「古びた趣」として成立するよう経年変化に独自の仕掛けを施しています。
ネガティブに捉えられているシミや傷は、むしろあった方が迫力が増すポジティブな現象へと変化し、蓋のない仕上げの革に対して持ち主の個性が純粋に反映されながら神さびていきます。

<ときざきさん写真>

財布やバッグなどの革製品にご利用いただいております。(デザイナーさん(ときざきさん)の説明など)


動物の生命力と生きた証

家にある長く使っているものから、どういうわけか良い雰囲気が放たれているように感じることがあります。
それは愛着であったり、縁のようなものを自分が感じているからかもしれませんが、それと同時に物に魂が宿っているようなそんな気持ちを覚えることもあるでしょう。その、使い込んで古びた姿が持つ雰囲気の良さをかつて「神さびる」という言葉で表現されていました。

カンサビルはそのような佇まいを目指して開発した、しっとりとした牛革のオイルドレザーです。動物が生きている間に刻まれた傷やシワを前面に引き出す加工と、トップコート無しの剥き出しの仕上がりは生命の力強さを残した質感です。
使い込むことで生まれる艶とパサつき、光と陰、朝と夜のように相反する2つの面が対比するエイジングがプロダクトに独特の表情をもたらします。持ち主の使い方がそのまま反映されたかのような馴染みのいい風貌へと変化していき、積み重なることで人の目に強く訴えかけてくる存在へと移り変わっていきます。
制約によって蓋をされた革では決してできないこと。剥き出しの革を、ひとりの使い手がながい時をかけて歩ませることで顕れる唯一無二の美しさ。その素晴らしさを体験してもらえたら幸いです。

※革本来の風合いを楽しんでいただくため、動物個体が生前に刻んできた傷・血筋・皺・染み・擦れを表面に残した仕上げとなっております。

持ち主の使い方がエイジングに顕著に反映される剥き出しの仕上げゆえ、個体差の影響や製造ロット毎の差異が発生しやすく、色移りや変色もしやすい素材となっておりますので、上記の天然皮革素材における特徴をご理解の上お愉しみ頂けたら幸いです。

Creator's Profile

斗谷 諒

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